💡この記事の結論
- クラファン(クラウドファンディング)とは、ネット上で不特定多数の人から少しずつ資金を集める仕組み
- 種類は購入型・寄付型・融資型・株式投資型・不動産投資型の5つ
- 購入型・寄付型は「応援」、融資型・株式投資型・不動産投資型は「資産運用」の手段になる
- 投資として使う場合は元本保証がないため、運営会社選びが大切
CMやSNSで見かけることが増えたクラファン(クラウドファンディング)。
なんとなく知っていても、仕組みや種類まで説明できる人は多くないかもしれません。
いろはクラウドファンディングのCMとか広告を見て、興味を持ったよ!
実はクラファンには、商品を先に買って応援するものだけでなく、利息や分配金を受け取る「投資」タイプもあります。
この記事では、クラファンとは何か、5つの種類の違い、投資・寄付との違いを順番に解説し、投資として始めるときの主要サービスも紹介します。
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クラファン(クラウドファンディング)とは
クラファン(クラウドファンディング)とは、「やりたいこと」や「必要な資金」をネット上で公開し、共感した不特定多数の人から少しずつお金を集める仕組みのことです。
名前は「群衆(Crowd)」と「資金調達(Funding)」を組み合わせた造語で、日本では略して「クラファン」と呼ばれることも多いです。
お金を集める側はプロジェクトを立ち上げるので起案者、お金を出す側は支援者(投資型では投資家)と呼ばれます。



起案者はクラファンのサイトに自分のアイデアやサービスを載せて、プロジェクトを始めるワン!
クラファンの仕組み
クラファンは、起案者・支援者・サイト運営会社の3者で成り立っています。基本的な流れは次のとおりです。
- 起案者がクラファンサイトにプロジェクトを掲載する
- 内容に共感した支援者が、サイトを通じてお金を出す
- 起案者が支援者にリターンを返す(商品・サービス、利息や分配金など。寄付型はリターンなし)


サイト運営会社は、集まった資金から手数料を受け取ることで運営されています。



でも、なんで起案者は銀行で借りずにクラファンを使うのかな?
起案者がクラファンを使う目的としては、主に次の3つが挙げられます。
- 新しい事業を小さく始めるための資金を集めたい
- 商品やサービスに本当にニーズがあるか、試しに売ってみて確かめたい
- 自分の想いや夢を形にするため、応援してくれる仲間を集めたい
お金だけでなく、ファンづくりや宣伝を兼ねられるのが、銀行からの借入とは違うクラファンならではの特徴です。
クラファンの歴史
クラウドファンディングの先駆けとされるのが、2001年にアメリカで始まった音楽分野のサービス「ArtistShare」です。
その後、インターネットの普及とともに「Indiegogo」や「Kickstarter」などが広がり、資金調達の方法として一般的になりました。
日本では2011年に「READYFOR」や「CAMPFIRE」などの購入型サービスが相次いでスタート。
2015年には金融商品取引法の改正で株式投資型クラウドファンディングの仕組みも整い、「応援」だけでなく「投資」の手段としても使われるようになっています。
クラファンの5つの種類
クラファンは、支援者が受け取るリターンによって5つの種類に分けられます。まずは全体像を表で確認しましょう。
| 種類 | 受け取れるもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| 購入型 | 商品・サービス | 新商品をいち早く手に入れたい人 |
| 寄付型 | 原則なし | 社会貢献をしたい人 |
| 融資型 | 利息(分配金) | 決まった利回りでコツコツ増やしたい人 |
| 株式投資型 | 未公開株 | 高いリターンを狙いたい人 |
| 不動産投資型 | 家賃収入・売却益の分配金 | 少額で不動産投資をしたい人 |
購入型・寄付型は「応援」のためのクラファン、融資型・株式投資型・不動産投資型はお金を増やすための「投資型」クラファンです。
投資型はいずれも元本保証がない点を押さえておきましょう。



意外とたくさん種類があるね!それぞれ何が違うんだろう?
ひとつずつ特徴を見ていきましょう。
購入型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングでは、支援者はリターンとして支援金額に応じた商品やサービスを受け取れます。
CMやSNSでよく見かけるクラファンの多くは、この購入型です。発売前の新商品を先に手に入れられるのが魅力ですね。
購入型には「All or Nothing型」と「All In型」の2つの方式があります。
- All or Nothing型:目標金額に届いた場合だけプロジェクトが実行されるタイプ
- All In型:目標金額に届かなくてもプロジェクトが実行されるタイプ



All or Nothing型なら、目標金額に届かなかったときはお金を払わなくていいし、リターンもないということだワン!
ただし、プロジェクトが予定どおりに進まず、リターンの発送が遅れたり、内容が変わったりすることもあります。
お店で完成品を買うのとは違い、「応援」の要素がある点は理解しておきましょう。
主なサービスとしては、以下が挙げられます。
- Makuake
- CAMPFIRE
- READYFOR
寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングでは、集まったお金はそのまま寄付になるため、支援者は原則としてリターンを受け取りません(お礼のメッセージなどが届く場合はあります)。
環境保全や被災地支援、医療・教育など、社会貢献を目的としたプロジェクトが中心です。



東日本大震災や新型コロナウイルスの流行のときには、寄付型クラファンの利用が増えたワン!
なお、寄付先が自治体や認定NPO法人などの場合は、寄附金控除などの税制優遇を受けられることがあります。
対象になるかはプロジェクトごとに異なるので、ページの記載を確認しましょう。
代表的なサービスとしては、以下が挙げられます。
- READYFOR
- CAMPFIRE
融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは、たくさんの投資家から少しずつお金を集め、まとまった資金にして企業に貸し付けるタイプです。





ソーシャルレンディングとも呼ばれているよね!
募集の時点で予定利回りと運用期間が決まっており、投資家は借り手企業が支払う利息を分配金として受け取ることでリターンを得ます。
一方で、あくまで「貸付」なので、借り手企業が返済できなくなると分配金が遅れたり、元本が戻ってこなかったりするリスクがあります。
代表的なサービスには、以下が挙げられます。
- Funds
- Bankers
融資型クラウドファンディングについて詳しく知りたい方は、「おすすめのソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は?大手の利回りや実績を比較調査」の記事もご覧ください。
株式投資型クラウドファンディング
株式投資型クラウドファンディングでは、起案者は個人ではなく株式会社で、主にスタートアップやベンチャー企業が資金を集めます。
投資家はお金を出す代わりに、その会社の未公開株を受け取ります。


投資先が上場(IPO)したりM&Aで買収されたりすれば、大きなリターンを得られる可能性があります。
エンジェル税制の対象になる案件なら、税制優遇を受けられる場合もありますよ。
ただし、未上場株は売買する市場がないため、途中で現金に換えるのはかなり難しいです。
投資先が成長できなければ、株の価値がゼロになることもあります。



投資家を守るため、1社に投資できるのは原則年間50万円まで(財産の状況に応じて最大200万円まで)と決まっているんだワン!
※上限を一律50万円としている事業者もあります。発行会社が1年間に調達できる額は5億円未満です(出典:日本証券業協会「制度の概要」)
主なサービスとしては、以下が挙げられます。
- FUNDINNO
- イークラウド
株式投資型クラウドファンディングについて詳しく知りたい方は、「【比較】株式投資型クラウドファンディングのメリットは?実績や手数料を解説」の記事もご覧ください。
不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングとは、複数の投資家から集めたお金で不動産を取得・運用し、その利益を投資家に分配する仕組みのことです。
主に「不動産特定共同事業法」にもとづいて運営されています。
流れは次のとおりです。
- クラファンを通して投資家から資金を募る
- 集まった資金で運営会社が不動産を取得・運用する
- 家賃収入や売却益などの利益を投資家に分配する


物件探しや管理などの手間を運営会社に任せたまま、1万円程度の少額から不動産投資ができるのが特徴です。
また、多くのサービスでは運営会社も「劣後出資者」として一緒に出資する「優先劣後方式」が採られています。



優先劣後方式は、損失が出たときに、まず運営会社の出資分から損失を負担する仕組みだワン!


ただし、損失が運営会社の出資分(劣後出資)を超えた場合は、投資家の元本も減ります。
劣後出資の割合が高いほど、投資家にとってのクッションは厚くなります。
主なサービスとしては、以下が挙げられます。
- COZUCHI
- CREAL
サービスごとの利回りや実績、選び方は「不動産クラウドファンディングのおすすめランキングTOP16」で詳しく比較しています。
クラファンと寄付・募金・投資の違い
クラファンは、寄付や募金、株などの投資とどう違うのか迷う人も多いポイントです。
違いを整理しておきましょう。
寄付・募金との違い
一般的な寄付や募金は、お金を出しても見返りはありません。
クラファンのうち寄付型はこれに近いですが、プロジェクトごとに目的・目標金額・お金の使い道が公開されているのが違いです。
さらに購入型であれば、支援のお礼として商品やサービスを受け取れます。
「応援しつつ、自分も何かを受け取る」ことができるのは、クラファンならではですね。
株・投資信託などの投資との違い
投資型クラファンも「投資」の一種ですが、上場株や投資信託とは性格がかなり違います。
- 上場株・投資信託:毎日値動きがあり、市場でいつでも売買できる
- 融資型・不動産投資型:運用期間と予定利回りが決まっていて日々の値動きはないが、原則として途中解約できない
- 株式投資型:未上場株なので、上場やM&Aまで売却しにくい
値動きを気にせず「ほったらかし」で運用しやすい一方で、必要なときにすぐ現金に戻せない点が大きな違いです。
購入型と投資型の違い
購入型は「商品を買う」に近い取引ですが、投資型は金融商品です。
そのため投資型のクラファンは、金融商品取引法や不動産特定共同事業法にもとづく登録・許可を受けた事業者しか扱えません。



投資型クラファンを使うときは、運営会社のサイトで登録番号や許可番号が載っているかを確認するんだワン!
投資型クラファンを始める前に知っておきたい注意点
投資型クラファンは少額から始めやすい反面、銀行預金とは違うリスクがあります。
始める前に、次の4点は必ず押さえておきましょう。
- 元本保証がない(「元本割れゼロ」は過去の実績で、将来を約束するものではない)
- 原則として途中解約できない(運用期間中はお金が拘束される)
- 運営会社や借り手の問題で、分配の遅延や元本の毀損が起きることがある
- 分配金には税金がかかる(融資型や匿名組合型の不動産クラファンは、原則として雑所得)
特に3つ目は、過去に実際に起きています。
2021年には、当時の融資型大手だったSBIソーシャルレンディングで、投資家に説明していた資金使途と異なるお金の流れが判明しました。
同社は事業からの撤退と廃業を決め、金融庁からも業務停止命令を受けています。
※参考:東京商工リサーチ「SBIソーシャルレンディング、自主廃業とSL事業からの撤退を決定」



大手でもそんなことがあるんだね…。じゃあ、どうやって選べばいいの?
サービスを選ぶときは、次の3つをチェックするのがおすすめです。
- 運営会社:登録・許可の有無、上場しているか、親会社や財務の状況
- これまでの実績:運用額や件数、元本割れ・分配遅延の有無
- 案件の中身:担保や劣後出資の割合、運用期間、資金の使い道
そのうえで、最初はなくなっても生活に困らない金額から、複数の案件に分けて投資すると安心です。
投資型クラファンの主要サービス一覧



クラファンの業者は多いけど、どこで始めるのが良さそうかな?
投資として始めるときに候補になる、主要サービスを種類別に紹介します。
どのサービスも会員登録は無料です。まずは登録して、募集中の案件の利回りや運用期間を見比べてみるのがおすすめです。
Funds(融資型)


Fundsは、資産形成をしたい個人と、お金を借りたい企業を結ぶ「貸付ファンド」のオンラインマーケットです。
貸付先は上場企業が中心で、1円から1円単位で投資できるのが大きな特徴です。
2025年10月末時点で、上場企業を中心とした113社が組成する551本のファンドを募集してきましたが、分配遅延・貸し倒れは0件と公表されています。



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予定利回りは年1〜3%程度と控えめですが、そのぶん安定志向でコツコツ運用したい人に向いています。
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Bankers(融資型)


Bankers(バンカーズ)は、2020年12月にサービスを開始した融資型クラウドファンディングです。
国内企業向けのファンドに加えて、メキシコの金融事業者や、ラトビアの上場フィンテック企業向けといった海外向けのファンドも扱っているのが特徴です。
2022年には、海外向けの融資型クラファン「クラウドクレジット」を運営する会社を、Bankersの親会社であるバンカーズ・ホールディングが買収すると発表しています。



海外向けのファンドは利回りが高めなものもあるけど、為替の影響を受けるものもあるから、条件をよく確認するんだワン!
国内だけでなく、海外にも分散して投資したい方はBankersの無料会員登録がおすすめです。
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COZUCHI(不動産投資型)


COZUCHI(コヅチ)は、LAETOLI株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
2026年6月末時点で、運用を終えた131件・約1,140億円のファンドはすべて元本毀損なく終了しています(将来の運用成果を保証するものではありません)。



開発案件などで想定利回りが高めのファンドもあるけど、利回りが高いぶん、リスクも高くなるワン!
また、一般的な不動産クラファンは途中解約できないものが多い中、COZUCHIでは手数料を払って運用期間中に換金できる仕組みがあります。
対象や条件はファンドごとに異なるため、投資前に公式サイトで確認しましょう。



急にお金が必要になったときの選択肢があるのは心強いね!
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1万円から投資できるCOZUCHIなら、豊富な案件から想定利回りを見て投資先が選べます。
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※1調査概要:不動産投資クラウドファンディングサービスにおける市場調査(2024年4月末時点) 調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
COZUCHIの詳細は、「【社長に直撃】COZUCHIの評判は怪しい?投資家29名のリアルな口コミで徹底検証」の記事をご覧ください。
FUNDINNO(株式投資型)


FUNDINNO(ファンディーノ)は、国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスとして2017年にスタートしました。
運営会社の株式会社FUNDINNOは、2025年12月に東証グロース市場に上場しています。
スタートアップの未公開株を1口10万円前後から購入し、企業の成長による値上がりを狙えるのが特徴です。
2024年12月時点で、累計の成約プロジェクトは438件、成約額は約138億円にのぼります。



他のクラファンよりもハイリスク・ハイリターンだね!
投資先が上場やM&Aに至らなければ売却が難しく、価値がゼロになる可能性もあります。
余裕資金の一部で、将来性のある企業を応援したい人に向いています。
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NISA・iDeCoに次ぐ節税対策として活用も。
まとめ:クラファンは「応援」にも「資産運用」にも使える
クラファン(クラウドファンディング)とは、ネット上で不特定多数の人から少しずつ資金を集める仕組みです。最後にポイントをおさらいしましょう。
- 種類は購入型・寄付型・融資型・株式投資型・不動産投資型の5つ
- 購入型・寄付型は「応援」、融資型・株式投資型・不動産投資型は「資産運用」の手段
- 投資型は元本保証がなく、原則途中解約できないため、運営会社と案件の中身をよく確認する
投資として始めるなら、まずは無料の会員登録で、募集中の案件を見比べるところからスタートしてみましょう。
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